平成30年1月30日に情報を発信させて頂いて以来ほぼ2ヶ月が経過しました。昨年までずっと感染性胃腸炎の流行が観測されてきていましたが、今冬は感染性胃腸炎患者報告数が少なく流行が見られない状況です。非常に驚いています。一方で、流入下水中のノロウイルス濃度は高止まりの状況が続いており、情報を発信したままの状態を続けています。さらに、これまで流行が起こったとしても3月下旬の段階においては基準値を大きく下回っていました。流入下水中のノロウイルス濃度から判断すれば感染性胃腸炎の流行が起こっているはずですが、流行が観測されないことは例年とはかなり状況が異なっていると判断してます。
感染性胃腸炎の流行が観測されないことは大変嬉しいかぎりですが、全国的にも流行が観測されていないことから情報発信システムが有効であると判断することはできない状況です。一つ考えられることは、患者数の報告は定点小児科医院からのデータが基本となっていますので、小児の患者が減少したことによるものと考えられます。一方、社会では大人の患者が多く存在しており、比較的症状が軽いか、もしくは不顕性感染者がかなり多いのではないかと推察しています。このような状況については、今後の経過を把握した上で4月中には改めて報告させて頂きます。
今後のご協力をお願いいたします。
COVID-19流行予測