下水中ノロウイルス濃度が上昇しています!

 
 

暑中お見舞い申し上げます。異常な暑さが続いていますので、ご健康には十分ご注意ください。さて、前回の経過報告(6月1日)以降の流入下水中のノロウイルス濃度の状況をホームページ上で報告して来ているところですが、しばらく非流行期レベルの濃度に落ち着いて来ました。今後、このレベルで推移することが考えられますが、今季のノロウイルス濃度の変動は通常とは全く異なっていますので今後も十分注意を払って調査を行って参ります。
 ところで、今季の感染性胃腸炎の流行と流入下水中のノロウイルス濃度の関係が通常でなかったことの原因について、ノロウイルスの遺伝子配列解析によりその原因究明にチャレンジしているところです。まだ、その結果は出ていませんが、結果が出次第報告させていただきます。
 また、今年度も国土交通省の応用研究プロジェクトが継続されますので、本水監視システムの実証実験を行いより確かなシステムとして確立したいと思っています。皆様のご協力を宜しくお願い致します。

 
 

感染予防対策

1.手洗いをよく行う。  
ノロウイルスに感染した人の手を介して感染が拡大する場合があります。トイレの使用後、オムツ替えの後、調理を行う前などによく手洗いをしてください。

2.食べ物をよく加熱する。  
ノロウイルスはカキなどの二枚貝(貝殻2枚で身を覆っている貝)の体内に蓄積されやすいことが知られています。二枚貝を食べる際には、十分に加熱するようにしてください。十分な加熱は、調理の内容によって異なりますが、身の中心部まで熱がしっかり通ることが目安です。

3.ドアノブ、イスなど、手で触れる場所を消毒する。  
ノロウイルスに感染した人が触れたドアノブなどを介して感染が拡大する場合があります。家庭内で手でよく触れる場所をアルコールなどでよく拭いてください。

4.キッチンや調理器具を消毒する。  
ノロウイルスに感染すると、症状が出る前から排出され始めます。下痢や熱などの症状がなくてもノロウイルスに感染している人が調理をすると、食事をした人に感染する可能性が出てきます。キッチンや調理器具をこまめに(熱湯やアルコールなどで)消毒してください。

 
 

その他、衛生対策に関するより詳細な情報は以下のサイトをご覧下さい。

ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省) 

ノロウイルス感染症(国立感染症研究所・感染症情報センター)

ノロウイルス(感染性胃腸炎・食中毒)対策〜冬は特にご注意を!〜(首相官邸)